画像出典:DJI – Night Moves: Behind the Scenes with BMW Motorsport、
DJI – Night Moves: A Short Film with BMW Motorsport、以下同じ
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もくじ
夜間に高速で動く被写体を追う
困難な撮影にあえて挑んだDJI
DJIとBMWのチームがタッグを組んで、夜間サーキットを疾走するレースカーをドローンで空撮するというスリリングなプロモーション映像がYouTubeで公開されています。また、その舞台裏を映した動画もあり、こちらでは印象的な光と影の演出をどのように実現したのか? といった秘密の一端が明かされています。どちらも「空の王者と陸の王者のコラボレーション」とでも言うべき見応えじゅうぶんな映像となっているので、以下でその詳細をチェックしてみることにしましょう。
こちらが、映像制作の舞台裏(ビハインド・ザ・シーン)を納めた動画です。
DJI – Night Moves: Behind the Scenes with BMW Motorsport
BMW&DJIのコラボレーション動画
ビハインド・ザ・シーンの見どころと解説
今回の撮影が行われたのはフランスにあるこちらのサーキット。
ただし、撮影が行われたのは昼間ではなく……
漆黒の闇に包まれた、夜の中。
DJI側の制作チームを率いた名前の読み方が難しい男性は「今回の撮影はBMW M8の耐久テストの際に行われました。夜間で風もあり、普通の撮影とは異なり車がカメラにあわせて止まってくれることがない、という意味で挑戦しがいのあるものでした」と語っています。
ユニークな「影の動き」などの演出を生み出すのに使用されたライティング用ドローン。ベースはMatrice 600です。
大光量のLEDが8つ搭載されています。
そして、高速で動く車を追尾しながら撮影を行なうのがこちらの機体。
スーパー35mmセンサーを備え暗所でのノイズ耐性に優れる『Zenmuse X7』カメラを搭載したInspire 2です。最高時速は94km/hに達し、暗い場所での撮影に強いという特徴を備えたこの機体があってこそ、今回の撮影が可能になったというわけ。
照明用ドローンと、その下を飛ぶInspire 2。この「空飛ぶ光源」と「空飛ぶカメラ」を組み合わせて光と影の演出を加え、疾走する車の映像を、よりいっそう印象的なものにしている点が今回の動画の見どころです。
BMWの担当者は「技術革新という意味合いにおいて、DJIはとても興味深いパートナーです。BMWとDJIはいずれもハイエンドのテクノロジーに取り組んでおり、相性は完璧です」と話しています。余談ですが、彼の名前も非常に読み方が難しい、というか読めない。
こちらが今回サーキットを走っていた『BMW M8』。
そして、実際に完成したプロモーション動画はこちらからご覧いただけます。
DJI – Night Moves: A Short Film with BMW Motorsport
編集後記
ドローンやカメラのスペックを高める開発力もさることながら、そのテクノロジーが実践でどう活きるのかを映像でぞんぶんに表現してみせたDJIのPRチームの力量には脱帽です。さすがに、趣味のレベルでポンと買える値段の機体とカメラではありませんが、映像関係の仕事をしている人なら大いにそそられる内容となっているのではないでしょうか?