DJIが、ついに自動車業界に飛び込みます。自動運転のための総合ソリューションを提供する子会社「DJI Automotive」を設立。自動運転システムおよび関連するコアコンポーネントの研究開発、製造、販売に焦点を当てています。
DJIがドローンの研究開発で培ってきたコアテクノロジーに関する多くの専門知識を基に、自動運転の分野に新たなイノベーションを起こそうとしています。
もくじ
DJI Automotiveのソリューション
現時点で公開されているDJI Automotiveのソリューションは3つです。
■DJIドライビングD130シリーズ
o~130km/hの速度範囲をカバーするシステムで、ジオフェンシング、ドライバー監視システム、センサー自己校正、およびOTA更新が含まれています。高速道路の運転時に適しています。
■DJIドライビングD80シリーズ
o~80km/hの速度範囲をカバーするシステムで、ジオフェンシング、ドライバー監視システム、センサー自己校正、およびOTA更新が含まれます。低速での運転時に適しています。
■DJIパーキングシステム
DJIパーキングシステムは、パーキングアシスト、メモリーパーキング、オートパーキング、インテリジェントサモンで構成されています。重要な機能には、パーキングアシスト、パーキングスポットからのドライブアウト、360ビュー監視、および屋内、屋外、オープン、および密閉型パーキングスポットのGPSに基づく召喚アシストが含まれます。
自動運転車向けのLiDARをグローバル展開済み
自動運転技術において重要な役割を担うのが、レーザーで周囲の人やモノ、地形を検知する光センサー技術LiDAR(Light Detection And Ranging)です。
このLiDARの高性能化、低価格化、小型化が自動運転車が普及するための大きなポイントと言われています。
DJIの子会社であるLivoxはCES2020で高性能LiDAR「Livox Tele-15」をすでに発表しており、1000mの最大検出距離と日本円で約15万円以下で購入できる価格帯に大きな注目を集めました。
「Livox Tele-15」はすでにグローバルで出荷しています。
上海国際モーターショーでお披露目か
2021年4月19日より開催されている、中国最大規模の自動車展示会「上海国際モーターショー」で、DJIの自動運転車がお披露目されるとのリーク情報も。
業界トップシェアを誇るドローンメーカーは、自動運転車の世界でも名を馳せるのか?今後の動向に注目です。