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”VIVA Drone Award” Presented by SkyAgent 入賞者インタビュー!

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『Viva!Drone』ではGW特別企画と題しまして、5月7日〜6月6日より

ドローン空撮コンテスト”VIVA DRONE Award” Presented by SkyAgent を開催いたしました。※コンテスト詳細

当初の予想以上に多くの方から素敵な作品が続々と届き、審査委員会、編集部一同、とても楽しみながら審査をさせていただきました。※コンテスト結果発表 ※A.L.I.テクノロジーズ プレスリリース

多くの応募者の中から今回は4名の応募作品を審査員の皆さまと共に各賞に選ばせていただきました。

編集部では受賞された4名へのインタビューを決行!応募総数100作品以上にも及ぶ激戦を勝ち抜いたドローングラファ達による、空撮の魅力や美しく撮影するポイントは必読です!

四季「八ケ岳」4Kドローン 絶景映像

Yatsugatake21_4K_Japan さん インタビュー

 

1.美しい映像美が印象的な作品ですが、撮影に使用された機体を教えてください。

ドローンはDJI PHANTOM 3 PRO、DJI PHANTOM 4、DJI PHANTOM 4 PRO 以上3機種になります。なお、ビデオカメラはSONY FDR-AX100を使用しました。

 

2.撮影場所に「八ヶ岳」を選んだ理由はどの様なものですか?

自身が八ヶ岳西麓に在住し、蓼科高原、ビーナスラインが映像制作のフィールドであったことと、約10年前から地域をテーマとした映像制作を手掛けてきたことによります。

また、八ヶ岳山麓は、なだらかな稜線と、起伏に富んだ地形で、標高が約800mから約2,000mもの差があり、標高の異なる地点で四季折々の絶景が存在することから、ドローン映像が映える場所だと確信して以来、季節ごと多くのスポットを撮影してまいりました。

 

3.八ヶ岳の美しい自然美が印象的な本作品。自然を綺麗に撮影するポイントはありますか?

自身の自然映像は晴天青空を理想とし、完全な快晴日に撮影を計画します。季節と太陽光の向きがポイントになります。多少白飛び、黒つぶれになっても、強い太陽光が被写体をより立体的にし、迫力ある映像が残せると確信しています。

以前は天気予報を基にしていましたが、今では予想天気図の高気圧の強さや移動予測・等圧線の間隔、気象衛星の雲の流れなどを約半日前に細かく判断し、当日は撮影地に近いライブカメラを参考にするようになりました。おかげで、天気予報の晴れではなく、快晴日の予測ができるようになりました。

撮影後のカラーグレーディングにおいては、彩度を上げてカラーバランスを調整し、PCモニタ、4k液晶テレビ、等で色身を確認しながらガンマも調整し、最終的にiphone・ipad等の映像調整できない端末での発色具合で自分好みの映像にしています。

 

4.人を惹きつける空撮作品を創るポイントがございましたら教えてください。

八ヶ岳山麓は起伏の多い山間部が多いことから、事前に自分の撮りたい映像を検討しておくことが必要になります。現地で確認することは効率が悪いので、カシミール3Dでシミュレーションをしたうえ、地上高、カメラの画角、構図、太陽光による陰影を確認します。

また、googlemapでは3D表示でおおよその地形、航空写真、衛星画像を基に、ドローン空撮映像として撮影する価値があるかを検討し撮影ポイントを決めています。

 

5.個人的に思う『ドローン空撮』の魅力教えてください。

自身のこれまでの映像作品は、写真撮影と同様の三脚固定映像でカットを重ねることでしたが、自身でさえ撮影場所の立体的な位置関係をあまり理解していませんでした。

ドローン空撮により、今迄、鳥などしか見ることのできない、俯瞰した構図・画角での撮影が可能となり、加えて移動することによる3次元的な表現が容易になった事が魅力の一つだと思います。

より立体的に観光名所等をこの地域を知らない方々にも認識してもらえ、地元の人でも新たな地域の魅力発見に繋がるなど、地方創生にも寄与すると確信しております。

 

6.今後どの様な作品を制作していきたいですか?

八ヶ岳山麓でのドローン撮影した経験を活かし、八ヶ岳以外のエリアにも挑戦し、活動の場を広げていきたいと考えています。昨年Youtubeアカウントを、Yatsugatake21からYatsugatake21_4K_Japanに改名したのは、自身の覚悟でもあります。また、自身の感性を信じて、自分ならではのこだわりと、人々の魂に響くような作品を、量産はできませんが残していきたいと思います。

 

「OCHATSUMI DAYZ」 :  町民だけでミュージックビデオを作ってみた!

小林 成彦 さん インタビュー

1.  今回の作品で使用された機体を教えてください。

DJI Phantom4 を使用しました。数世代前の機種になってしまいましたが、動きを限界まで頑張ってくれており、地域の方々(特に子どもら)にも愛されている大切な相棒です。

 

2.撮影場所に、お茶畑を選ばれたのは何故ですか?

学生時代から研究で通った町で、作品にも映っているお茶畑のお家で散々寝泊まりさせて頂いていました。お茶の世界への関心もありましたが、単純に「何か自分の表現で町の皆さんに喜んでもらえることはないか」とか「故郷を離れている町の出身者の方々に歌を届けたい」という想いで作品作りを始めました。

 

3.今回の動画を通して伝えたかったメッセージを教えてください。

ミュージックビデオなんて一度も作ったことない、そんなメンバーで作りました。タイトルにもありますが、本当にこの動画制作は「町民」だけで完結させています。

この「町民」というくくり、自分もそうですが、映像・ラップ・音楽を制作した主要メンバー3人はいずれも外から移住してきた人間で、コーラスのお母さんは東北からお嫁に来た方。お茶摘みをしている人のほとんどは普段は町を離れています。

そんな様々な背景を持った「町民」同士で話をする内に「実は歌える」「実は音作りできる」という事実が発覚し、僕が「お茶摘みの歌をつくりたい」と突拍子もなく話したのが4月の最終週。そこから完成したのが6月6日(コンテストの応募最終日!)ですから、ものすごいスピード感でした。

色々な町民によるテクニックが融合し、この作品が今後もこの町は新しいものを作っていけるという可能性を提示できたと思います。山奥で不便なところだけど、こんな面白いことができる町に暮らせて幸せです。

これもひとえに様々な境遇からこの町に暮らすことになった人々を、あたたかく迎え入れてくれた町の人々の存在が大きく、それがこの作品から伝わればいいなあと思っています。

 

4.オリジナル曲の可愛らしいメロディや歌詞が印象的でした。どの様なメッセージを込めて作成されましたか。

そもそも何でミュージックビデオなのかというと、音楽は、老若男女問わず、また海外の人や赤ちゃんなど、言葉が通じなくても伝わるものがあります。

機械化が当たり前&離農も増えている今、この地域では未だにぼうら(竹かご)片手に手摘みをしています。品評会に出すならまだしも、自分の家で飲むお茶や他所にあげるお茶もほとんど手摘み。不思議に思い、お茶摘みを手伝いながら古老たちに聞いたところ、出てきた答えは「家族が帰る場所=茶摘みの舞台」を作るため。

そして究極のラストシーン「おらの味」を今年も飲んで笑う…。こんなおじいさんに自分もなりたいと心から思いました。

 

5.小林さんの思う「ドローン空撮」の魅力を教えてください。

お金のない僕でも鳥の目を獲得できること!ドローンを持っていない時は、風景の全景を撮るため山を登り、茂みでイノシシの威嚇に震えていましたが、本当に孤独な戦いでした。

それがドローンなら、その場でささっと撮れてしまう。ドローンが大空を自由に気持ち良く飛ぶ姿を見て、子どもから100歳越えのおじいちゃんおばあちゃんが本能的に喜んでくれるんです。ドローンはまだまだ進化中ですが、老若男女を問わず惹きつける夢が詰まってるんだとワクワクします。

ドローンの映像には人々を惹きつける「迫力のエンタメ性」「展開を飽きさせないアクセント」といった力が備わっていると思います。加えて思うのが全体像を解りやすく素早く記録できること。本当に凄いことです。

 

6.今後どの様な作品を制作していきたいですか?

色々な表現者の方々とつながって、より広く国境を越えて喜んでもらえるような作品作りをしていきたいです。なにより、日本各地で消えつつある「いいなと思う風景」に隠された物語を汲み取った作品がもっともっと増えたらなと思います。

ドローンをプラスすることで、老若男女、世界の人を惹きつける作品で、かつわかりやすいデータにはとても価値があります。今、世界に先駆けて農の風景が消えつつあるこの日本だからこそ、各地でそんな動きが起こせたらなと思っています。

 

羽幌炭鉱跡 北海道 羽幌町 : Dronegraphy in JAPAN

伊藤 広大 さん インタビュー

1.今回の作品で使用された機体を教えてください。

Mavic Pro(※マクロ撮影部分はiPhone7)

 

2.撮影場所に「羽幌炭鉱跡」を選ばれたのは何故ですか?

この炭鉱跡は私の実家近くに立っている産業遺構なのですが、最近幼少期に遊びに行った記憶が蘇り、再び訪れてみよう、という思いが起こったこと。日本では珍しい大規模立坑ケージが現存していたこと。これが目に見える形を為しているうちに、映像としても残しておこうと考えた事が理由です。

 

3.動画全体の染み入る様な雰囲気が印象的でした。どの様なストーリーを思い描いて制作されましたか?

私が個人で作っている映像は趣味のフィールドワークを映像化したものが殆どであるのですが、この際あまり特定のストーリー性に寄せる事はせず、その場所へ立った時に感じた私の心情を軸に、映像を見て頂ける方の想像力に働きかけるような構成を考えています。何かを感じて頂けたのでしたら、私としては本望です笑

 

4.印象的な空撮作品を創るポイントがありましたら教えてください。

映像制作の原則を忘れず、構成要素全てにおいて知見を持つ事、あるいは技術を担保する事。必要なスキルはYoutuberやVlogerと呼ばれる方々とそう変わらないのではないかと思います。

ただ空撮の場合は客観的過ぎる映像になりがち、ないし高い新規性のために一人よがりな映像になりがちだと考えていて、私の場合は上の前提に加え、出来るだけ主観的なカットを多用しています。

 

5.伊藤さんの思う「ドローン空撮」の魅力を教えてください。

空撮ならではの素晴らしい構図と、ドローン自身の軌道を発見することにあるのかなと思っていて、 結果的に誰も見た事のないような構図の映像が撮れ、視る人へ何らかの感情を想起させる事に魅力を感じています。

 

6.今後はどの様な作品を制作していきたいですか?

私が得意なフィールドは自然環境下ですので、これを撮り続けていきたいと考えています。

 

The Black Kite

笹原 寛 さん インタビュー

1.今回のフリースタイル動画を撮影された機体を教えてください。オススメポイントなどもあればお願いします!

Realacc Real3・Martian IV・Beta85X HD になります。カメラマウントやVTxドックなどを設計し3Dプリンタで出力したものを使っています。マイクロドローンはカスタマイズも醍醐味の一つですね。

 

2.何処で撮影されたのですか?また、フリースタイルに向いているオススメの場所などがあったら教えてください。

紀の川市桃山町を中心に様々な場所で撮影しました。

フリースタイルはレースと違い、撮影対象さえあればどこでもいいと思います。単に上空から撮ったというだけではなく、地面すれすれであったり狭い場所を通り抜けることでスピード感も増します。ややリスキーですが、そういった場所ほど面白いものが撮れると思います。なお、第三者や財産物等には十分気をつけましょう!

 

3.今回の作品の撮影・編集のこだわりポイントを教えてください。

何もない片田舎で飛ばしているので、都会の方には普段見慣れないものを、と思いました。コンテスト締切直前に撮ったトンビがTwitterでも思いの外好評だったので、急いで再編集しました。BGMのビートに合わせてシーンを切り替えるとプロの様な映像に見えるのでオススメです。

 

4.フリースタイル空撮をカッコ良く撮影するコツはありますか?

僕の作品はとてもかっこいい映像とはいえませんが…ただ、海外勢のFPV映像や、国内でも活躍されている方々の映像をたくさん見ておくと、撮り方やつなぎ方など後学のためになると思います。不思議なトリックなども練習次第でできるようになるかもしれません!

 

5.笹原さんの思う、通常の空撮と比べた時のフリースタイルならではの魅力を教えてください。

やはりダイナミクスに尽きると思います。落ち着いたシーナリーな映像は誰でも簡単に撮れる時代になってしまいました。動きやメリハリのある映像はFPVフリースタイルならではの醍醐味だと思います。車に例えるならMT車なので乗りこなすまでは少々苦労しますがその分、人馬一体の感覚が味わえると思います。

6.今後どの様な作品を制作していきたいですか?

色々な場所に赴き、新たな映像を撮影してみたいです!

 

編集後記

今回は入賞された4名の方にドローン空撮の魅力やポイントを熱く語っていただきました。

「ドローン空撮」というジャンルの中で、4作品全く趣向の違う作品が入賞となり、改めてドローン撮影の幅の広さを感じました。

美しい映像を撮るためには事前の準備を怠らないことや、人を惹きつけるにはどの様な構成にすれば良いのかなど、皆さんのインタビューから勉強になるポイントがたくさんありました。

『Viva!Drone』では今後も、入賞された4名のドローングラファの活動を追いかけていきます!

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