光をあやつるコンタクト?自動調光でモノを見やすくするコンタクトレンズが登場

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket


製薬・医療機器その他のヘルスケア関連製品を取り扱うジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケアカンパニーが、周囲の光を自動的に調整してくれる画期的なコンタクトレンズを発表しました。

光をあやつるコンタクトレンズ登場!

ジョンソン・エンド・ジョンソンが独自にアンケートを採った結果、そのうち、98%の人がまぶしい不快な光を感じることがあると回答しました。

例えば、屋外の太陽の光や、室内の明かり、デジタル機器の明かりなど。そのような不快な光を軽減することで快適性を高められると考え、光を調整するコンタクトレンズの開発に着手しました。

それが、12月12日より発売された調光機能付き2週間使い捨てコンタクトレンズ「アキュビュー® オアシス® トランジションズスマート調光™️」です。

このコンタクト、ジョンソン・エンド・ジョンソンとTransitons Optical 社が共同開発をして10年かけて実現したとのこと。つけているだけで、日常の不快な光や紫外線をカットしてくれるという画期的なコンタクトレンズです。なのに視界は暗くならないという、なんとも不思議な仕組み!いったいどのような技術で、実現したのでしょうか?

調光材をレンズに配合?自動で光を調節

光に反応する「フォトクロミック分子」と呼ばれる調光材をレンズに配合することで、光の量の少ない場所ではレンズの色が薄くなり、光の量が多い場所ではレンズの色が濃く変化します。目に入る光の量を自動で調節してくれるという、なんとも未来感のあるコンタクトレンズ!

それに合わせて、紫外線A波を98.9%以上、紫外線B波を99.9%以上もカットしてくれる紫外線カット機能も備えています。調光機能と合わせ、目の負担になる紫外線をカットすることでストレスを軽減。レンズの色が変化しているにも関わらず、視界は常に自然なままです。レンズ素材は「アキュビュー オアシス」と同じシリコーンハイドロゲル素材を採用しています。

同社はこの調光材の開発にかなりの労力をかけたとのこと。調光機能を備えながらも、装着時の外見や着け心地に違和感のないように調光の量や色の濃度を決めるのに非常に時間をかけたとのこと。新しい成形方法のコンタクトレンズは、1枚を作成するのに1時間もかかったと言うから、生みの苦しみが伺えます。

どんな場面でもクリアな視界

左:通常の状態、右:光が調節された状態 ©︎ジョンソン・エンド・ジョンソン

「アキュビュー® オアシス® トランジションズ スマート調光™️」は、例えば日中の強い日差しやビルの反射光など、私たちが「まぶしい」と感じるシーンにおいて大活躍します。私たちは聴覚と比べると視覚には少し鈍感。「まぶしい」ことが当たり前すぎて多くの人がそれに問題意識を持っていませんが、目は重大なストレスを感じています。そのような過度な光を自動調光してくれるのが、このコンタクトレンズです。

このレンズは不快な光を抑えてくれるだけでなく、景色のコントラストもより鮮やかに、くっきりとしたものにしてくれます。目に入る光の種類によっては視界が白くぼやけたりすることがありますが、散乱する光も自動で調整してくれるため、くっきり鮮やかにクリアな視界が期待できます。

また、夜景や車のヘッドライトなど夜間の方がより明暗の差があり、日中より眩しさを感じるということも。ライブやフェスなどでハイビームが視界に当たるのも、実は目にとって非常に危険な行為なんです。そんな時でもこのコンタクトなら自動で光を調光してくれるので、24時間、目へのストレスを大幅に軽減してくれます。

コンタクトで見え方の質を変える未来

これからの時代、ンタクトレンズは視力を矯正するだけでなく見え方の質を高める必要があります。私たちはアキュビュー オアシス トランジションズ スマート調光によって”Quality of Vision”向上の新時代を作っていく。」と、開発者は語ります。

パソコン作業やスマホを長時間、見続けていると目に疲れを感じることも。そんな時にもこのコンタクトレンズは重宝しそうです。現時点では2週間用のコンタクトレンズのみ。調光の光も紫がかったグレーに限られます。将来的には扱いやすい1日用や、様々なカラーに対応した調光レンズを用意する予定とのことです。

編集後記

自動で光の量を調整するという画期的なコンタクトレンズが登場!視力をあげるだけでなく見え方の質をよくするコンタクトレンズは、これから主流になるかも。余計な光や紫外線をカットすることで視力自体が上がるという効果も期待できます。コンタクトにも新しいテクノロジーが導入される時代がやってきた!




2019.12.13