キレイで見やすい映像を撮るにはブレや揺れが大敵です。特に、カメラを動かしながら動画を撮影する際などは映像がガタガタ・グラグラと揺れてしまうことが多く、残念な動画になりがちです。そんな悩みを解決してくれるのが、今回ご紹介するアイテムの「ジンバル」です。
この記事では、ジンバルの基本知識から使い方、おすすめモデルなどをご紹介していきますので、参考にしてみてください!
【レビュー】進化した高性能ジンバルカメラDJI Pocket 2を使ってみた!気になるOsmo Pocketとの違いも比較!
もくじ
- 1 この記事で掲載している手持ちジンバルの一覧
- 2 ジンバルとは?
- 3 iPhone/スマートフォン用おすすめジンバル
- 4 デジタル一眼カメラ用おすすめジンバル
- 5 ジンバル搭載ドローンのおすすめ
- 6 ジンバルの豆知識3
- 7 この記事で掲載した手持ちジンバルの一覧
- 8 編集後記
この記事で掲載している手持ちジンバルの一覧
- Zhiyun Smooth 4
- DJI OM4(Amazon)
- DJI OM4(DJI公式ショップ)
- Zhiyun Crane 2
- SNOPPA Kylin-M
- DJI RoinRS
- DJI RoninRSC2
- DJI Ronin S(Amazon)
- DJI Ronin S
- Snoppa M1
- DJI RONIN-M
ジンバルとは?
ジンバルは英語で書くと「Gimbal」。これはもともと「1つの軸を中心として物体を回転させる回転台」を意味する単語です。
これが、カメラや映像に関する文脈で使われる場合には「スムーズな映像を撮るための回転台付きグリップ」という意味になります。
このようなジンバルを使うことで、撮影者が動いてもカメラを一定の向きに保ち、揺れや傾きを軽減できるので、スムーズな映像が撮影できるようになるというわけです。
ジンバルの有り/無しの比較
ジンバルを使った場合と、使わない場合で撮れる映像にどのような差があるのかは以下の映像を見るとよくわかります。下記のリンクをクリックすると「手持ち+iPhoneで撮影した例」と「ジンバル手持ち+iPhoneで撮影した例」が見られますので、ぜひ、チェックしてみてください。
- 動画 » 手持ちのみiPhone
- 動画 » ジンバル付きiPhone
ここまでお読みいただければ、ジンバルがどんな物でどのような機能があるのかはだいたいおわかりいただけたと思います。そこで「購入するにはどれくらいの予算が要る?」「どんな選択肢があるの?」という方に向けて、「iPhone/スマートフォン用」「デジタル一眼カメラ用」「ジンバル搭載ドローン」にわけておすすめの製品をご紹介していきます。
iPhone/スマートフォン用おすすめジンバル
近年のハイエンドスマートフォンには、センサーシフト式のスタビライザーが搭載されている場合もありますが、ジンバルを装着して撮影した映像の滑らかさは別次元。1万数千〜2万円ほどの投資で見違えるような映像が撮影できるようになるので、コダワリの動画を作りたい人には強くおすすめです。
おすすめジンバル【1】
Zhiyun Smooth 4
ミニ三脚が標準で付属するので「置いての撮影」に便利。専用アプリと連動する「ズーム/フォーカスリング」搭載で、ジンバルに取り付けたスマホを触らず、ダイヤルで滑らかなコントロールができます。同価格帯のDJI『Osmo mobile 2』は、三脚やフォーカスリングは付属しないのでその分、『Smooth 4』の方がお買い得。スマホ用なら、これを買えば間違いないという1台。
Zhiyun Smooth 4 の概要とスペック
- メーカー名:Zhiyun(ジーウン)
- 製品名:Smooth 4
- 公称重量:547g
- バッテリー駆動時間:12時間
- 対応端末:iPhone SE/8s/8s Plus/X/XS/XS Max、Pixel 3/XLなど(210g以下のスマートフォンiPhoneほぼすべて)
- 参考価格:14,400円※記事作成時点
Zhiyun Smooth 4公式紹介動画
» Zhiyun Smooth 4 の詳細&購入はこちら
おすすめジンバル【2】
DJI OM4
民生用ドローンで世界最大のマーケットシェアを持つDJIが、ドローン用ジンバルの開発で培った技術で開発されたジンバル。手頃な値段でハイパーラプスやモーショントラッキングなどの撮影を可能にした「全部入り」の最強モデルです。マグネット着脱式デザインなのでスマホへの装着も楽々。
DJI OM4の概要とスペック
- メーカー名:DJI
- 製品名:OM 4
- 公称重量:390g
- バッテリー駆動時間:15時間
- 対応端末:対応端末はこちらでチェック
- 参考価格:16,500円 ※記事作成時点
» DJI OM4の詳細&購入はこちら:VIVA! DRONE STORE
» DJI OM4の詳細&購入はこちら:Amazon
» DJI OM4の詳細&購入はこちら:DJI公式ショップ
ttps://viva-drone.com/dji-om4-2021/
デジタル一眼カメラ用おすすめジンバル
スマートフォンよりさらに大きいセンサーを搭載し、大口径のレンズを装着したデジタル一眼カメラとスタビライザーの相性は抜群。「ハリウッドレベル」とまで言うと少し言い過ぎかもしれませんが、人目を奪うような映像が撮影できますよ。
おすすめジンバル【3】
DJI RS2
昨年発売されたDJIの最新ジンバルDJI RS 2。基礎構造部分にカーボンファイバーを使用し、耐久性は維持したままに1.3kgまで本体を軽量化することに成功。片手持ちジンバルながら、4.5kg動荷重に対応できるため、より重量のあるカメラとレンズのセットアップを使用して撮影でき、バッテリー駆動時間も最大12時間を実現しています。
DJI RS2の概要とスペック
- メーカー名:DJI
- 製品名:RS2
- 公称重量:1,000g
- バッテリー駆動時間:12時間
- 対応カメラ:Sony α7シリーズ、Canon Eos Rシリーズ、Nikon Zシリーズ、Panasonic GH5シリーズ、など 互換カメラの詳細はコチラ
- 参考価格:86,900円 ※記事作成時点
DJI RS2の公式動画
おすすめジンバル【4】
DJI RSC2
DJI RSC2は重量1.2kgで、オリジナルモデルRonin-Sよりも約35%軽量化され、折りたたんだ状態の設置面積はA5用紙と同等のサイズの180×190mmまでコンパクトになりました。内蔵バッテリーは14時間の駆動時間を誇り、緊急事にはバッテリー内蔵ハンドルにて急速充電するが可能に。
動荷重が増加したことによって主要なミラーレスカメラに対応することができ、より重量のある組み合わせも搭載可能になりました。
DJI RSC2の概要とスペック
- メーカー名:DJI
- 製品名:RSC2
- 公称重量:1,200g
- バッテリー駆動時間:14時間
- 対応カメラ:Sony α7シリーズ、Canon Eos Rシリーズ、Nikon Zシリーズ、Panasonic GH5シリーズ、など 互換カメラの詳細はコチラ
- 参考価格:53,900円 ※記事作成時点
DJI RSC2の公式動画
おすすめジンバル【5】
Zhiyun Crane 2
ピントやズームを操作できるフォロー・フォーカスが標準で付属。スマートフォンをカメラの上に装着すると、動体トラッキング機能が使用できる点もユニーク。最大3.2kgまでのミラーレスカメラなどを搭載可能
Crane 2の概要とスペック
- メーカー名:Zhiyun(ジーウン)
- 製品名:Crane 3
- 公称重量:1,250g
- バッテリー駆動時間:18時間
- 対応カメラ:Sony α7シリーズ、Canon Eos Rシリーズ、Nikon Zシリーズ、Panasonic GH5シリーズ、など
- 参考価格:71,400円 ※記事作成時点
Zhiyun Crane 2の公式動画
» Zhiyun Crane 2の詳細&購入はこちら
おすすめジンバル【6】
SNOPPA Kylin-M
搭載できるカメラの重量は最大1.8kgで、その分本体もコンパクト。軽めのレンズを装着したミラーレスカメラの組み合わせて使用するのにおすすめの、機動力のあるジンバル。
SNOPPA Kylin-Mの概要とスペック
- メーカー名:SNOPPA
- 製品名:Kylin-M
- 公称重量:980g
- バッテリー駆動時間:12時間
- 対応端末:Sony α7シリーズ、Canon Mシリーズ、Panasonic GH5シリーズ、など
- 参考価格:60,880円 ※記事作成時点
MOZA AirCrossの公式動画
» SNOPPA Kylin-Mの詳細&購入はこちら
おすすめジンバル【7】
DJI Ronin S
最大3.6kgまでのカメラを搭載できる「重量級」のジンバル。カメラの背面ディスプレイにアームが干渉しない構造や、ジョイスティックによる操作、360°回転など、映像クリエイターの高い要望に応えるプロ仕様の製品。
DJI Ronin-Sの概要とスペック
- メーカー名:DJI
- 製品名:Ronin S
- 公称重量:1,500g
- バッテリー駆動時間:12時間
- 対応端末:Sony α7シリーズ、Canon 5Dシリーズ、Nikon D800シリーズ、Panasonic GH5シリーズ、など
- 参考価格:92,800円 ※記事作成時点
DJI Ronin Sの公式動画
» DJI Ronin Sの詳細&購入はこちら(Amazon)
» DJI Ronin Sの詳細&購入はこちら(DJI公式ショップ)
おすすめジンバル【8】
Snoppa M1
3つの軸を稼働させジンバルにできるだけでなく、軸を固定してセルフィーグリップとしても使用できるユニークな1台。
Snoppa M1 の概要とスペック
- メーカー名:Snoppa
- 製品名:M1
- 公称重量:450g
- バッテリー駆動時間:4時間
- 対応端末:幅が58-85mmのスマートフォン
- 参考価格:17,980円 ※記事作成時点
Snoppa M1のレビュー動画
» Snoppa M1 の詳細&購入はこちら
おすすめジンバル【9】
DJI RONIN-M
キヤノンの5Dなど、フルサイズセンサーを搭載したデジタル1眼レフカメラなど、3.6kgまでのカメラを搭載できるジンバル。両手でしっかりグリップできるので、縦(バーティカル)グリップ型より安定した撮影ができます。
DJI RONIN-M の概要とスペック
- メーカー名:DJI
- 製品名:RONIN-M
- 公称重量:2.3kg
- バッテリー駆動時間:6時間
- 対応端末:Sony α7シリーズ、Canon 5Dシリーズ、Nikon D800シリーズ、Panasonic GH5シリーズ、など
- 参考価格:129,000円 ※記事作成時点
DJI RONIN-M の公式紹介動画
» DJI RONIN-M の詳細&購入はこちら
ジンバル搭載ドローンのおすすめ
空を飛ぶドローンは必ず風やモーターの振動による影響を受けます。そこでその揺れを極力抑えるために発展したのがジンバルの技術。滑らかな空撮映像の撮影ができるおすすめドローンをご紹介します。
おすすめジンバル搭載ドローン【10】
DJI SPARK(コントローラー・コンボ)
小型ながら2軸のジンバルを備えているため、ある程度の風や揺れは吸収できます。DJI製品としては最安値となる5万円台の価格なのではじめてみたいという人におすすめの入門機。
Sparkの概要とスペック
- 公称重量:約300グラム
- カメラ性能:1200万画素(1/2.3インチ)センサー搭載、MP4:1920×1080(30p)、JPEG:3968×2976
- 参考価格:54,800円 ※記事作成時点
Sparkの公式紹介動画
» DJI SPARK(コントローラー・コンボ)の詳細と購入はこちら
おすすめジンバル搭載ドローン【11】
Mavic Air2
3軸ジンバルを備え滑らかな4K/60fps撮影が可能ながら、折りたたみ型でコンパクトに収納できるという万能モデル。小型モデルのため、バッテリーの持ちがやや悪いことと風の影響を受けやすいことを除けば最強のホビードローンです。
Mavic Air2の概要とスペック
- 公称重量:約570グラム
- カメラ性能:4,800万画素(1/2インチ)センサー搭載、 MP4・MOV:3840×2160 、JPEG・DNG (RAW):4056×3040
- 参考価格 105,600円 ※記事作成時点
Mavic Air2の公式紹介
» Mavic Air2の詳細&購入はこちら
ジンバルの豆知識3
【1】ジンバルの呼び方いろいろ
ジンバルはカメラを載せて安定した映像を撮影するためのアイテムですが、コンシューマーマーケットに手軽な値段で出回りはじめてからは日が浅いため、ちょっと呼び方が定まっていないこともあります。以下に、ジンバルの呼び方の例をご紹介しておきますので「いろいろな名前で呼ばれるけど、同じものを指すことがほとんど」と覚えておいていただければ問題ありません。
- ジンバル:だいたいはこれで通じます
- 3軸ジンバル:傾きを補正できる軸数を付けて呼ぶことも。まれに2軸もあります
- ブラシレス・モーター付きジンバル:モーター付きであることを強調する時の呼び方
- 電動スタビライザー:映像を安定(スタビライズ)させるという意味でこう呼ぶ人も
【2】ジンバルとスタビライザーの違い
スタビライザーにはカメラと同じ重量のカウンター・ウェイト(重り)を付けて揺れ軽減するタイプの製品もあり、このような物はジンバルとは呼ばれません。一方で「モーター付きのスタビライザー」と言う場合はジンバルと同じ製品を指します。スタビライザーとジンバルの違いをざっく分けると以下のようになります。
- スタビライザー モーター付きジンバルや重り付きのグリップなど、カメラを安定(スタビライズ)させる物全般
- ジンバル スタビライザーの中でも、特にモーターを搭載した電動のものが対象
【3】ジンバルの英語の発音
英語圏の人が話しているYouTubeの動画などを見ると「Gimbal」の発音は「ギンブル」と聞こえます。なぜ、日本語(カタカナ英語)になったときに「ジンバル」になのかは謎です……。
この記事で掲載した手持ちジンバルの一覧
- Zhiyun Smooth 4※800円割引クーポンコード N6AA2QZ4
- DJI Osmo Mobile 2(Amazon)
- DJI Osmo Mobile 2(DJI公式ショップ)
- Zhiyun Crane 2※4,200円クーポンコード A8GIEGEB
- SNOPPA Kylin-M
- DJI Ronin S(Amazon)
- DJI Ronin S(DJI公式ショップ)
- Snoppa M1
- DJI RONIN-M
編集後記
ジンバルを使用することでガタつきや揺れの少ないスムーズな映像が撮影できることは、この記事の始めでもご覧いただいた通り。ですが、それだけではありません。ジンバルの本領が発揮されるのは、120fpsなどのハイフレームレートで撮影し、スピードランピングや早回しのエフェクトを加えたとき。手間も工夫も要りますが、バチッと決まればSF映画のようなスタイリッシュな映像が撮影可能です。
以下の動画は『iPhone XS』と『Zhiyun Smooth 4』のみで撮影した動画ですが、スローモーションやスピードランピングと組み合わせることで、インパクトのある映像に仕上がっています。
【補足情報】
» 記載のリンクから製品等を購入された場合、売上の一部が当社に還元される場合があります。
» 『ビバ!ドローン』編集部および、ライターはZhiyun、DJI、SNAPPA等から製品提供や貸出を受けています。