画像出典:オリジナルドローンによるパイロット支援システムを新規展開|ブルーイノベーション株式会社、以下同じ
ログ解析の自由度を高めたオリジナル機体
ブルーイノベーション株式会社は、中国深センを拠点とするAEE Technology CO.,LTDと共同で、機体とアプリがセットになった「オリジナルドローンによるパイロット支援システム」を5月上旬から発売すると発表しました。なお、価格やセット内容については検討中とのことで、機体とアプリのセットで20〜30万円程度となる見込みです。
発表の様子
機体を披露するブルーイノベーション株式会社の熊田社長。
ログ解析の自由度の高さが特徴的
今回発表された「パイロット支援システム」はAEEが開発するドローンとオリジナルアプリの組み合わせで、機体飛行ルートやプロポ(コントローラー)の操作などの詳細なログを端末やサーバーに記録できます。
現在市販されている他社製のドローンと比べてデータを自由に扱えるため事故やトラブルの際の原因究明などに利用できるほか、将来的には飛行ログを国土交通省へ提出する報告書内の地図へ書き込むと行った使用方法にも対応する予定とのことです。
機体の飛行ルート、高度、速度に加えて、プロポで行われた操作も時系列に沿って確認できます。
機体
1バッテリーの飛行可能時間は公称最大20分で、飛行速度は時速54km。4K/30fpsでの動画撮影が可能なカメラと3軸ジンバルを搭載し、重量は1.7kgとのこと。
詳細スペックは以下の表でご覧いただけます。
編集後記
飛行と操作のログ詳細に記録しなければならないケースは決して多くはありませんが、案件によっては必須条件となる場合もあります。特に、事故やトラブルの際のログ提出をマストとするクライアントも存在するため、そのような案件での活用が期待できます。
また、ブルーイノベーションはドローン関連で最もメジャーな民間資格発行団体のひとつである『JUIDA(⼀般社団法⼈ ⽇本UAS 産業振興協議会)』を運営する事務局でもあるため、ログを活用した操縦士の育成や技能の向上といった趣旨においてもこの機体とアプリが活躍する場面がありそうです。