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自動製造ロボットで、焼きたての本格派食パンがいつでも買える!

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近年、日本国内でブームを巻き起こしている本格派食パン。原材料や製法にこだわった食パンは量産が難しく、焼きあがってから数分で完売してしまうというショップも珍しくありません。販売時間を逃せばなかなか購入できないため、一度は行列に並んだことがあるという方も多いでしょう。そんな本格派の焼きたて食パンをいつでも購入できる時代がとうとうやってきたようです。

本格派食パンの自動製造ロボットが登場!

アメリカ・ワシントン州ワラワラに拠点を置くWilkinson Baking Company(ウィルキンソン・ベーキング・カンパニー)。同社が開発した『Mini Bakery(ミニベーカリー)』は、原材料とパン生地をこね合わせるミキシングにはじまり、パンの成形、発酵、焼成、冷却にいたるまで、パン作りの工程を自動化したロボットです。

『Mini Bakery(ミニベーカリー)』は、水の温度やミキサーの速度、発酵温度などをセンサーで常時モニタリングし、幅広い種類のパンを安定的に製造できます。たとえば、全粒粉パン、サワードウ、小麦白パン、ハニーオーツパンなど、バリエーションはさまざま。高品質なパンを安定的に製造できるとあって、注目が高まっています。

『Mini Bakery(ミニベーカリー)』の魅力は、人手をかけずに店舗内でパンを自動製造し、お客さんに焼きたてのパンを提供できること。規模の大きなベーカリーショップでは、ショップから離れた場所にパン工場を持っており、輸送のコストや時間的なロスがかさみます。また、焼きあがったパンを保存しておくために、人口添加物なども加える必要があるでしょう。しかし、『Mini Bakery(ミニベーカリー)』があれば、そうした課題を解消することができるんです。

また、『Mini Bakery(ミニベーカリー)』のもうひとつの魅力は、廃棄量を最低限に抑えられることにあります。「来店するすべてのお客さんにパンを行きわたらせたい」と考えたとき、工場を持つベーカリーショップでは量産を検討、実行しているでしょう。しかし、その結果18%ものパンが売れ残り、廃棄されてしまうという実情があります。そうした課題も、『Mini Bakery(ミニベーカリー)』なら、日々の需要に応じてオンデマンド製造できるため、廃棄量を1%未満に抑えられるんです。

スーパーマーケットチェーンで試験販売を開始

そんな『Mini Bakery(ミニベーカリー)』が、2019年9月よりアメリカ北東部のスーパーマーケットチェーン『Stop&Shop(ストップアンドショップ)』のマサチューセッツ州ミルフォード店で導入されています。

同店では、『Mini Bakery(ミニベーカリー)』で製造した焼きたての食パンを1斤3.99ドル(約430円)で試験的に販売。今後、導入店舗を増やしていくそうです。

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2019.10.09