画像出典:Audi MediaCenter、以下同じ
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もくじ
欧州のドリームチームがデザインした
陸と空を自動で移動する「究極の乗り物」
ドイツの高級自動車メーカーのアウディ、イタリアの設計会社イタルデザイン、そしてフランスに本社を置く欧州最大の航空宇宙企業エアバスが、アーバンモビリティのコンセプトモデル『Pop.Up Next(ポップ。アップネクスト)2018』を発表。
この記事では、公式のプレスリリースやCGイラスト、動画などをもとにその詳細をチェックしてみることにしましょう。記事の最後にはCGイラストギャラリーもありますので、お見逃しなく!
アウディ×イタルデザイン×エアバスが発表した ドローンタクシーのコンセプト
At the Geneva Autosalon from 8 to 18 March, Audi, Italdesign and Airbus are presenting “Pop.Up Next”, an entirely electric, fully automatic concept for horizontal and vertical mobility. In the distant future this vehicle could transport people in cities quickly and conveniently on the road and in the air, at the same time solving traffic problems. The dominant interior feature is a 49-inch screen, while interaction between humans and the machine is performed by speech and face recognition, eye-tracking and a touch function.
(意訳)アウディ、イタルデザイン、エアバスは、完全電動、完全自動で飛行と走行が可能な乗り物『ポップ。アップネクスト』のコンセプトを3月8日から18日にかけて開催されるジュネーブモーターショーで発表します。先の未来には、この乗り物が街の道路や空を効率よく、かつ迅速に人々を運び、同時に交通の問題を解決することになるかもしれません。車内インテリアには49インチのスクリーンがフィーチャーされ、顔認識と音声操作、アイトラッキング、タッチなどによる操作が可能となります。
Audi, Italdesign and Airbus combine self-driving car and passenger drone | Audi MediaCenter
究極のドローンタクシー
コンセプトの詳細
この車(ドローン?)のコンセプトがよくわかる動画はこちら。
Pop.Up Next 2018
オープニングは空を飛ぶ飛行機の姿から。もちろん、エアバスの機体です。
機内の乗客が眺める画面には「15分後にロンドンに着陸」との表示。
画面が切り替わり「ポップアップモビリティサービスを予約しますか?」と聞かれます。ここで「BOOK NOW(いますぐ予約)」タップすると飛行機を降りてすぐにドローンタクシーに乗りスムーズに移動できます。
ロンドンのテムズ川上空を自動で飛行。
遊覧飛行を楽しむビジネスパーソンが2名。
人口集中地区上空の自動航行という、実現のハードルが高めのシチュエーションですが、これが現実になる日はくるのでしょうか?
車内に設置された49インチディスプレイでは「ニュース速報」か「スポーツニュース」を選んで動画が視聴できるようです。
機体のプロペラガードには「AIRBUS」の文字。
アームには60kw出力のモーターが2つ搭載されており、最高時速120kmで60kmの移動が可能という設定です。
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もちろん、地上の走行も完全に自動。
車体(機体?)への指示は主に声で行なうようです。
陸上移動時の最高時速は100km、航続可能距離は130km。
車同士が情報を通信しあって情報交換を行ないます。
より大人数を収容できる「ミニバス」のような車体も登場。
こちらは救急車用のボディを装着した機体。空の移動には渋滞がないため、(揺れさえしなければ)緊急搬送には最適と言えるでしょう。
別のシーンでは、ジム帰りにスマートウォッチを使って車を呼び出す女性の姿も映し出されています。
プロペラを装着した飛行モードから、地上にある車輪や電動モーターを備えたシャシーと合体することで走行モードに変身します。飛行時に使用しないにもかかわらず、大きな重量負担となるタイヤなどを地上に残して空に飛び立つアイディアは秀逸。
結合部分はこんな感じ。
動画の最後にはアウディ、イタルデザイン、エアバスのロゴが映し出されます。
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編集後記
あくまでもコンセプト段階なので、技術的にも法律的にもすぐには実現できるものではないかもしれませんが、欧州を代表するこの3社のチームなら、いつかこんな未来を創り出してくれるのでは? という淡い期待を感じさせてくれます。ちなみに、以前にも3社は同様のコンセプトに基づく動画を公開しており、一過性のプロジェクトではないことがうかがえます。
Urban mobility takes shape with Italdesign and Airbus’ Pop.Up
ちなみに、エアバスは単体でもドローンに関する取り組みを進めており、シンガポールでは荷物の搭載から配送までを自動で行なうドローン物流の実証実験を行なっています。こちらについての詳細は以下の記事でご覧いただけます。
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Pop.Up NextのコンセプトCGイラスト
- 車体とプロペラは分離可能
- 側面
- 渋滞とは無縁
- 飛行形態
- ドアは透明
- 2名が搭乗できる