奇怪な公式キャラクターの「ミャクミャク」や「空飛ぶクルマ」などで、開催前から大きな注目を浴びる大阪・関西万博。
開催時期や具体的な展示内容を知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
大阪・関西万博の開催時期は、2025年春頃を予定しており、話題の「空飛ぶクルマ」のほか、各企業や大学の新テクノロジーがお披露目される予定です。
本記事では、大阪・関西万博のスケジュールやコンセプトや展示物などの概要を紹介していきます。
もくじ
大阪・関西万博の概要

出典:https://www.city.osaka.lg.jp/banpakusuishin/page/0000397329.html
開催期間
大阪・関西万博の開催時期は、2025年4月13日(日) ~ 10月13日(月)です。
184日間の開催期間を予定しています。
開催場所

出典:https://www.expo2025.or.jp/overview/
開催場所は、大阪府大阪市此花区エリアにある「夢洲」(ゆめしま)です。
夢洲は埋め立てによって造られた人工島ですが、池や湿地や砂礫地など自然があり、野鳥や昆虫たちの生息場所として知られています。
大阪・関西万博の開催予定に合わせて、大阪メトロ中央線の夢洲駅が新設される予定です。
開催テーマ・コンセプト・目的
大阪・関西万博の開催テーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」(Designing Future Society for Our Lives)です。
Saving Lives (いのちを救う)、Empowering Lives (いのちに力を与える)、Connecting Lives (いのちをつなぐ) などのサブテーマが設定されています。
大阪・関西万博のコンセプトは、「People’s Living Lab」(未来社会の実験場)です。「持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献」、および「日本の国家戦略Society5.0の実現」を目指して開催される博覧会となっています。
最新テクノロジーや未来社会に興味がある方にとっては、ワクワクするイベントとなることでしょう。
公式キャラクター
大阪・関西万博には、「ミャクミャク」という名称の公式キャラクターが設定されています。
「ミャクミャク」は、赤い部分の「細胞」と青い部分の「清い水」で構成される正体不明の生き物です。
奇妙な見た目をしていることから、発表当初は「気持ち悪い」、「怖い」といったネガティブな意見も多くありました。SNS上で「ミャクミャク様」と呼ばれて話題となったことから、「キモかわいい」と好意的に受け止める人も増え始めています。
【関連記事】
・ミャクミャク様とは?話題の大阪・関西万博の公式キャラクターを解説します
大阪・関西万博の参加団体や国
大阪・関西万博では、日本政府館(日本館)、大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn(大阪パビリオン)、民間パビリオンなどが公開されます。
欧米、アジア、アフリカなどの国々も参加を表明しており、国際的な博覧会となる予定です。大阪・関西万博の会場内には、レストランなど飲食施設、物販店などの出店も計画されていますので、一日中楽しく過ごせることでしょう。
そのほかに、オンライン空間上で開催されるバーチャル万博も開催予定です。
バーチャル万博は、会場に足を運ぶことができない高齢者や障害者や海外の方も気軽に参加できることを目指しています。
大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn(大阪パビリオン)

出典:https://2025osaka-pavilion.jp/
大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Rebornでは、最先端の技術、日本型医療、ヘルスケアサービスなどを発信予定とのことです。
デジタルIDやデジタル通貨、ビーコンによる位置情報を活用した展示となっており、未来医療も体験できます。人間洗濯機の展示にも注目が集まっています。
民間パビリオン
民間パビリオンでは、日本電信電話株式会社やパナソニック ホールディングス株式会社や飯田グループホールディングス株式会社などの大手企業も参加します。
株式会社バンダイナムコホールディングスも参加し、ガンダムパビリオン(仮称)を設営予定です。
こちらでは機動戦士ガンダムをテーマにした企画が予定されています。
博覧会は難しそうというイメージを持っている方でも、アニメをテーマにした展示ならば気軽に楽しめることでしょう。お子さんも喜ぶかもしれません。
その他の参加企業等はこちらでご確認ください。
大阪・関西万博では「空飛ぶクルマ」に乗車できるかも?
大阪・関西万博では、「空飛ぶクルマ」が導入される予定です。
会場まで来場客を輸送することや上空から瀬戸内海や大阪の街並みなど風景を楽しんでもらうことを目的としています。
そもそも「空飛ぶクルマ」とは?

出典:https://www.jobyaviation.com/news/joby-expands-partnership-us-department-defense/
「空飛ぶクルマ」は、文字通り空を飛ぶクルマのことです。
「eVTOL」(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)とも呼ばれています。
街中を走行している普通自動車のような形状ではなくて、ヘリコプターとドローンを組み合わせたようなものだと考えるとイメージしやすいかもしれません。
この「空飛ぶクルマ」の特徴は、電動化されており、完全自律の自動操縦や垂直離着陸などが可能なことです。日本や欧米など国々で開発が進められている注目の機体です。
大阪・関西万博は、そんな「空飛ぶクルマ」のすごさを実際に体験できる貴重な機会となることでしょう。
導入予定の機体

出典: https://skydrive2020.com/
現時点で、大阪・関西万博への参入が確定しているのは、日本のスタートアップ企業のSkyDrive(スカイドライブ)です。
日本航空やANAホールディングスなどの国内大手航空会社も、大阪・関西万博への参加を予定しています。すでに日本航空では、ドイツ企業の「VOLOCOPTER」(ボロコプター)から、2機種の「空飛ぶクルマ」を合計100機購入することを決定しました。
なお、「空飛ぶクルマ」は、大阪・関西万博が終わったら運行終了ではなく、最終的には全国各地で普及させることを目指しているとのことです。
タクシーや路線バスに乗るような感覚で、気軽に「空飛ぶクルマ」へ搭乗できる未来もそう遠くないかもしれません。
「空飛ぶクルマ」の運行ルート
「空飛ぶクルマ」の運行ルートは、夢洲と周辺の空港や大阪市内などをつなぐことが計画されています。
大阪・関西万博の開催地となる夢洲には、「空飛ぶクルマ」専用のポートを設置して、1時間に20回程度の離着陸を予定するとのことです。
編集後記
2025年に開催予定の大阪・関西万博は、日本国内の企業や団体のほか、世界中の国が参加する国際博覧会です。
これほど大規模なイベントが開催される機会はめったにありませんので、ぜひ足を運んで見てはいかがでしょうか。
せっかくなので、「空飛ぶクルマ」に乗ってみるのも、良い経験となるかもしれません。