【2019年版】注目度が高まる産業用ドローン5機種

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産業用ドローンの活用と取り組み

2019年3月13日~15日の3日間、幕張メッセにおいて産業用ドローンに特化した国内最大級の国際展示会「Japan Drone 2019」が開催されました。最先端の産業用ドローンが集められるこの展示会は海外からも高い関心が寄せられました。

産業用ドローンはさまざまなビジネスで活用されています。現在実用化されているビジネスは撮影、農業、建設などの分野で、まだ実用化されていないビジネスは配達・運搬の分野です。模索中の分野では以下のような取り組みが進められています。

Amazonの取り組み:2013年に「Amazonが4~5年後にはドローン配達を実用化する」というニュースが流れましたが、未だ実用化には至っていません。ドローンは目視できる範囲でしか飛ばすことはできないといった規制や、安全面から見ても今のところは実現が難しいようです。

ファミリーマートの取り組み:2018年12月にはコンビニチェーンのファミリーマートが岡山県和気町でドローン配送の実証実験を行いました。過疎地域における自動車配送の代替案として実験が重ねられています。

産業用ドローンを導入するメリット

実際に産業用ドローンが活用されている分野では、人ができない仕事をドローンがどのように助けているのでしょうか。導入することによって得られるメリットを分野別に見ていきましょう。

撮影業分野の産業用ドローン

ドローンといえば空撮、空撮といえばドローン。もはやドローン抜きで空撮業界は成り立たないと言ってもいいほどです。高所からの撮影においても有人ヘリコプターを飛ばす必要がなくなり、ドローンでの撮影が可能になりました。

空撮ドローンのメリット

  • 規制や許可申請はあるものの資格や免許が不要
  • 有人ヘリと比較すると低価格で撮影できる
  • ダイナミックな映像が撮影できる
  • 安定した飛行が可能
  • 操作が簡単
  • さまざまなアングルからの撮影ができる
  • トイドローン(おもちゃに分類されるドローン)による撮影も可能

農業分野の産業用ドローン

日本国内では1980年代後半から無人ヘリコプターが農薬散布に活用されてきました。ドローンは「無人航空機」を指す言葉であり、国内でドローンという言葉が認知されていない時代から農業分野で活用されていたことになります。

後継者不足、人手不足といわれる現在の農業。次世代の農業の形である「スマート農業」を実現するためにもドローンの導入は不可欠とも言えます。

関連記事:スマート農業とは? ドローン・IoT・ICTの活用事例と展望

農業用ドローンのメリット

  • 広範囲に短時間で農薬を散布できる
  • 飛行プランの自動作成ができる
  • 散布実績を記録管理できる
  • タブレット端末の簡単な操作ができる
  • 人件費や労力が削減できる

関連記事:ドローン農薬散布:機体の値段、性能、必要資格などの情報まとめ

建設業分野の産業用ドローン

産業用ドローンは、建設業界では測量や点検の用途で導入されています。

測量・点検ドローンのメリット

  • 人が行けない場所や危険な場所の測量が可能
  • 広範囲の撮影が可能
  • 高解像度のデータ取得が可能(有人航空機よりも低空で撮影できるため)
  • 業務進捗がわかりやすい
  • 費用削減・時間短縮ができる

2018~2019年発表の最新産業用ドローン

2018~2019年に発表された最新の産業用ドローンを紹介します。

A.L.I.社の種まきドローン

2019年5月14日に東京に本社を置くA.L.I.社(株式会社A.L.I.Technologies)が種まきドローンのソリュージョンを土砂災害被災地の緑化プロジェクトに提供しました。

プロジェクトが立ち上げられた背景:広島県呉市では2018年7月の記録的豪雨により大規模な土砂災害が発生しました。被災地域の緑化には通常の人件費だけでなく危険手当も必要になるなど、多額の費用が見込まれます。また人による手入れがしにくい斜面への在来種の植え付けが難しいといった点があります。

これらの問題を解決するべく立ち上げられたのが広島県呉市と広島県呉市のDRONE BUSINESS ACADEMY、A.L.I.社の共同緑化プロジェクトです。A.L.I.社の種まきドローンソリュージョンにより、種を散布する時間や費用の削減、生態系の回復、作業員の安全確保が可能になりました。またこのプロジェクトでは、安全なドローン飛行を行えるよう、ドローン操縦士スクールとも連携しています。

農業用ドローンといえば農薬散布ドローンが主流でしたが、種まきドローンがスマート農業の発展に一役買うかもしれませんね。

「A.L.I.社の種まきドローン」の特徴・機能

  • 在来種の種子を効率良く散布することに特化した形状
  • ルートを設定し、種子の自動散布ができる

関連記事:災害地域に再び緑を!A.L.I.がドローンを活用した緑化プロジェクトを実施!

DJI 社の農薬散布ドローン「AGRAS MG-1P RTK」

2018年10月にDJI 社が「AGRAS MG-1P RTK」を発表しました。「AGRAS MG-1P RTK」は2017年3月に発表された農薬散布ドローン「Agras MG-1」の新モデルです。

DJI AGRAS MG-1P RTKの特徴・機能(「Agras MG-1」との比較)

  • 高精度な完全自動飛行
  • 正確な位置情報の把握
  • 安全で効率的な農薬散布
  • 様々な方法で自動航行プランの作成が可能
  • 「PHANTOM 4」シリーズとの連携で、より高精度な自動航行が可能

DJI社の多目的ドローン「MATRICE 200シリーズ V2」

2019年2月に「MATRICE 200」をバージョンアップさせた「MATRICE 200シリーズ V2」が発表されました。「MATRICE 200」は2018年にDJI社が発表した、測量・観測・放送・映像などの分野で活用できる汎用性の高い産業用ドローンです。

「MATRICE 200シリーズ V2」の特徴・機能(「MATRICE 200」との比較)

  • 信頼性の高い伝送
  • 確実なデータセキュリティ
  • 衝突防止ビーコンによる飛行の安全性
  • 安定した飛行性能
  • データ精度が向上

enRoute社の農薬散布ドローン「AC1500改良モデル」

最新の農薬散布ドローンをもう1機紹介します。こちらはenRoute(株式会社エンルート)が2019年に改良モデルを発表した農薬散布ドローン「AC1500」です。従来の同モデルよりもオペレーターが取り扱いしやすいような工夫がなされています。

「AC1500改良モデル」の特徴・機能(改良前モデルとの比較)

  • 取り外し不要の折りたたみ式プロペラ
  • バッテリー交換が簡単にできる開閉式新キャノピー
  • 作業後のメンテナンスが容易
  • 送信機に離着陸アシスト機能を搭載
  • 機体収納ケースの軽量化

ALPSALPINE社の「架空地線の自動追尾点検技術の試験導入ドローン」

2019年2月に発表された「架空地線の自動追尾点検技術の試験導入ドローン」はALPSALPINE(アルプスアルパイン株式会社)と関西電力、東芝デジタルソリューションズの共同開発によるものです。このドローンが実用化できれば電線の状態を自動で検査できるため、人が危険な高所に登って検査を行うリスクを軽減できます。

「架空地線の自動追尾点検技術の試験導入ドローン」の特徴・機能

  • 電線の状態を自動で検査
  • ドローンと電線の距離を自動で保ちながら追尾
  • ジンバルが自動で架空地線をセンター位置に調整する

編集後記

人が立ち入りにくい箇所もドローンを使用すれば危険に晒される事なく点検ができたり、単調な作業をお任せできたりと、産業用ドローンを使用すれば時間や人件費を大幅に節約する事ができます。また、各産業においてのドローンの普及は、パイロットにとって新しいビジネスチャンスの到来でもあります。登録制のドローンに特化した転職サイト(SkyAgent)なども登場し、その需要は日に日に高まりつつあります。皆さんもこの機会にドローンを始めてみませんか?

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