ドローン職種転職サイト Sky Agent

ドローン職種転職サイト Sky Agent

ドローン職種転職サイト Sky Agent

ドローン事故・ニアミス事例 11件まとめ

2017.10.23

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ドローンを操作する手

航空法などのルールを守り、整備された機体を適切な環境のもとで飛行させる場合においては、ドローンは特別危険な物ではありません。もちろん、何ごとにも「100パーセント絶対の安全」は存在しませんし、重量のある物体が空中にある以上は墜落や衝突のリスクが存在することは言うまでもありませんが、その危険性ついては過剰に捉えられている向きもあるかもしれません。

必要以上に「ドローンは怖い」「ドローンが絡む事故は、きっと山ほど起きているはずだ」と考えて、不安にかられたり「危ない物にちがいないから、絶対に許せない」という態度になってしまっては、ドローンを活用することで省力化や低コスト化が期待できる測量、点検などの分野への活用や健全な趣味利用すらも妨げることになりかねません。

そこで、この記事ではドローンが絡む事故や事件、ニアミス事例をニュース記事からまとめることで「事実に基づいた危険性の理解」を進めるべく情報収集をしました。

[日本国内]
ドローン事故の事例

まずは、日本国内で発生したドローン関連の事故やニアミス事例をご紹介します。なお、この記事では民生用ドローンが関連する事故のみを取り上げており、軍事用ドローンについては掲載していませんので、あらかじめご了承ください。

空港に侵入するドローン

イベント会場でドローンが墜落し6人を巻き込む事故に

4日午後、岐阜県大垣市で開かれたイベント『大垣ロボフェス』の会場で、空中から菓子をまいていたドローンが、集まっていた大勢の人たちの中に落下し、子ども4人を含む6人が顔や背中に軽いケガをしました。4日午後2時すぎ、最先端のロボットの技術を紹介するイベントが開かれていた大垣市郭町の公園で、空中から菓子をまいていたドローンが突然バランスを崩し、集まっていた大勢の人たちの中に落下しました。


イベント中にドローン落下 6人けが 岐阜 大垣:NHKニュース

2017年の11月4日に起きた事故です。報道によれば、重傷者は出ていないようですが、子供も多く集まるイベントでの墜落だけでに一歩間違えば人命にかかわる事故になっていた可能性もあります。ロボットなどをテーマとするイベントの中で「ドローンでお菓子をまく」という催しが企画されたそうですが、そもそもドローン利用方法として適切だったのか、「無理にそこで使う必要はなかったのではないか」というギモンが残る状況です。

大垣ロボフェス、ドローン墜落の様子

赤いドローン? が空港に侵入、飛行機の着陸が遅れる

10月5日に大阪国際空港(伊丹空港)内で無人航空機(ドローン)らしき物体が飛行し、日本航空機が着陸をやり直していたことを受け、国土交通省は11日、法令順守の徹底を呼び掛けた。


ドローン、伊丹空港を飛行か JAL便が着陸をやり直し:産経ニュース

2015年施行の改正航空法は、空港周辺でのドローンの飛行を原則、禁止している。今回の物体がドローンであれば、施行後に空港敷地の飛行が確認された初事例となる。


伊丹空港でドローン飛行か 日航機着陸やり直し:朝日新聞デジタル

2017年10月5日に伊丹空港内部にドローンらしき物が確認されたため、JAL機が着陸を一度とりやめ、再度やりなおしをしていたとの報道があります。また、記事によれば、このドローンのようなものは「赤色で鳥ぐらいの大きさ」だったそうです。カラーから推測するに、DJIのMatriceやInspire、Phantomシリーズ、あるいはFreefly ALTAなどの大型ドローンではないようですが、結局、このドローンらしきものは発見されずじまいだったので、正体は不明です。

600メートル上空でドローンがヘリに接近

18日、石川県かほく市の上空を飛行中の石川県警のヘリコプターにドローンがニアミスしていたことがわかった。


飛行中の石川県警ヘリにドローンがニアミス:日テレNEWS24

ドローンを高度150メートル以上で飛行させるためには、事前に国土交通省に申請し許可を得る必要があります。しかし、このニアミスが発生した2017年10月18日には、管轄の空港には届け出がなかったそうです。運良く衝突には至らなかったものの、ヘリに衝突したドローンが600メートルの高度から人家に落下していたかもしれないと思うと、背筋が寒くなる事例です。なお、この件に関しては石川県警が航空法違反の疑いで捜査を進めているとのことです。

バードストライクでドローンが墜落、国内で初報告

福井県おおい町で8月、小型無人機「ドローン」が鳥とぶつかり、墜落したことが12日、国土交通省への取材で分かった。ドローンのバードストライクが同省に報告されたのは初めて。


鳥と衝突、ドローン墜落 国交省に「初報告」福井の海上で8月:産経WEST

鳥との衝突によるドローンの墜落は、過去にも発生していた可能性がありますが、国土交通省に報告があった事例としては上記の2017年8月12日が初となるようです。飛行機との衝突などは、飛行高度を守り空港周辺を避けることでほぼ間違いなく回避できますが、鳥はいつ何時飛んでくるかわからないため、明確な回避方法がありません。なわばりを侵害されたと思った鳥の側から攻撃してくる可能性もあるため、縄張り意識の強い鳥類が多い場所でのドローンの利用は、特に注意が必要になりそうです。

姫路城にドローンが衝突? 墜落

18日午前7時20分ごろ、世界遺産で国宝の姫路城(姫路市本町)の大天守北側の中庭で、清掃業者がプロペラが破損した小型無人機「ドローン」を見つけ、姫路城管理事務所に連絡した。


姫路城にまたドローンが、操縦名乗り出た米国人男性から事情聴く:産経WEST

世界文化遺産であり、日本の国宝でもある姫路城内にドローンが墜落する事故が2017年6月18日に発生していました。上記の記事によれば、ドローンを飛ばしていたアメリカ国籍の人物は自ら名乗りでており、警察が事情聴取を行なったそうです。幸い、城には目立った損傷は見当たらなかったそうですが、過去にも大天守にドローンが衝突する事故などが複数回発生しているとのこと。文化財などの貴重な建物はもとより、原則として第三者の所有物から30メートル未満の距離ではドローンを飛行させないようにしましょう。

無許可で420メートルの上空から撮影

日本百名山の大台ケ原(奈良県上北山村)上空で、無許可で小型無人機「ドローン」を許可が必要な高さを超えて飛行させたとして、奈良県警は22日、航空法違反容疑で大阪府羽曳野市の会社員の男(44)を書類送検した。「許可が必要と知っていたが、大台ケ原のきれいな景色を撮りたかった」と容疑を認めているという。


「きれいな景色を撮りたかった」ドローン無許可飛行 44歳会社員男性を書類送検 奈良県警:産経WEST

こちらは2016年5月に発生した航空法違反の事例です。航空法で規制されている高度150メートルを大幅に超える420メートルの高さでドローンを飛行させた男性が、奈良県警によって2017年2月に書類送検されたとのこと。撮影した動画がYouTubeに公開されており、それを見た人からの情報提供が警察にあり、この件が発覚したそうです。違法な飛行を行なった男性に法律違反の認識があったのかどうかも怪しいところですが、故意でも過失でも航空法違反は許されないのです。

日本初の人身事故

神奈川県藤沢市の建築現場で2月に小型無人機ドローンが墜落し、ぶつかった作業員がけがをしていたことが28日、国土交通省への取材で分かった。ドローンをめぐっては、国がトラブルの連絡を求めるようになった2015年12月以降、墜落など約50件のトラブルが報告されているが、人身事故は初めてという。


ドローン墜落で初のけが人 神奈川の建築現場:日本経済新聞

ドローンの飛行中に電波障害が起き、自動で離陸地点に戻る機能(リターン・トゥ・ホームか、それに類するものと思われる)が作動した際にクレーンにドローンが衝突し墜落、下にいた作業員の男性が顔面に大怪我を負ったそうです。オートリターンは便利な機能であるものの、帰還時に飛行するルートに障害物がある場合はそれを避けられる高度を事前に設定しておかないと、このような事故の原因になります。これほど深刻な事故ではないにせよ、自動帰還機能が作動した際に「木に引っかかった」「斜面に当たった」という話は耳にすることがあります。オートリターン機能を備えるドローンを飛行させる際には、安全な高度を飛行して帰還する設定を事前にしておくことを忘れないようにしましょう。

ドローンが関連した事件

ドローン少年ノエル

小型無人機「ドローン」を国会議事堂近くに持ち込むなどしていた横浜市の無職の少年(15)について、警視庁は21日、浅草神社(東京都台東区)の三社祭でドローンを飛ばすとの発言をインターネット上に投稿したとして、威力業務妨害容疑で逮捕した。

【ドローン少年逮捕】15歳少年逮捕 浅草・三社祭で「ドローン飛ばす」予告、業務妨害の疑い:産経ニュース

2015年の5月21日に起こった事件です。15歳の少年が「三社祭でドローンを飛ばす」という趣旨の投稿をインターネット上で行い、それを受けた警視庁が威力業務妨害で逮捕したとのこと。さすがに真似する人はいないと思いますが、うっかり飛行が制限されている場所を指して「○○でドローン飛ばしてきまーす!」などとネット上に投稿した場合は、大きなトラブルに発展する可能性もあるため注意が必要です。

首相官邸の屋上にドローンを落とし、逮捕される

首相官邸の屋上で小型無人機「ドローン」が見つかった事件で、威力業務妨害などの罪に問われた福井県小浜市の無職、山本泰雄被告(41)の判決公判が16日、東京地裁で開かれた。田辺三保子裁判長は懲役2年、執行猶予4年、ドローン没収(求刑懲役3年、ドローン没収)を言い渡した。


【官邸ドローン事件】無職男に猶予判決、威力業務妨害罪:産経ニュース

2015年4月9日に、首相官邸の屋上に発煙筒などを装着したドローンを着陸、もしくは落下させたことで「官邸の庁舎管理担当職員らの業務を妨げた」として福井県小浜市の無職の男が逮捕されました。この後、2016年2月の裁判では2年の懲役が言い渡されています。この事件をきっかけにドローンに対するイメージが大きく悪化したことは否めません。

[海外]
ドローン事故の事例

ドローンとパッケージ

ドローンと飛行機が衝突したカナダ初の事故

カナダのガルノー運輸相は15日、東部ケベックシティーの空港に着陸しようとした旅客機と小型無人機「ドローン」が衝突したと発表した。旅客機の機体がわずかに損傷したが、無事着陸し乗客乗員にけがはなかった。カナダで民間機とドローンの衝突が確認されたのは初めて。


旅客機とドローン衝突 カナダ東部、けが人なし:日本経済新聞

ドローンと旅客機の衝突は国内で初めてとしている。定期航空会社の団体「国際航空運送協会(IATA)」は世界での報告例はなく、初の事例の可能性があることを示唆した。


ドローンが旅客機に衝突、世界で初の事例か カナダ:CNN

乗客乗員8人を乗せた双発機にドローンが衝突する事故が2017年10月12日に発生しました。空港から約3kmの場所、高度約450メートル上空を飛ぶ飛行機にドローンがぶつかったとのことです。日本と同様に、カナダにおいても空港周辺でのドローン飛行は制限されていますが、この事故はそれを無視したドローンの利用により引き起こされました

137人が乗った飛行機にドローンが衝突

調べによると、ジュネーブ発ロンドン行のブリティッシュ・エアウェイズ(BA)機(乗客132人乗員5人)がヒースロー空港に接近中の午後12時50分(日本時間17日午後8時50分)ごろ、何かがエアバスA320の前方に衝突した。安全に着陸した後、機長が報告した。


英ヒースロー空港で「ドローン」が旅客機に衝突、警察捜査 – BBCニュース

旅客機とドローンが衝突する事故が2017年4月17日に発生していたとBBCニュースが報じています。記事では「前方に衝突」と書かれているので、エンジンや窓ガラスなどへの激突は避けられたようですが、飛行機の「弱点」に直撃した場合は、より深刻な事故になっていたかもしれません。

なお、同記事では、イギリスで発生したニアミス事例が列挙されており、以下を見るとかなりの頻度で大きな事故になりかねない事態が発生していたことがわかります。

・2016年4月17日―ヒースロー空港に接近中のBA機が空中でドローンに衝突したもよう。
・2015年11月28日―ギャトウィック空港の滑走路上約30メートルに浮いていたドローンとA321機がニアミス。
・2015年9月30日―ヒースロー空港接近中のA319機の操縦室から9メートル以内を小型ドローンヘリが通過。
・2015年9月22日―ヒースロー空港を出発したB777機の右舷25メートルをドローンがニアミス。上空2000フィート。
・2015年9月13日―テムズ川上空からロンドンシティ空港に接近中のE170機から約20メートルで、「風船のような」中心部のある銀色ドローンがニアミス
・2015年9月13日―スタンステッド空港離陸直後のB737機の上方5メートルを、ドローンがニアミス。上空4000フィート。
・2015年8月27日―マンチェスター空港に接近中のD0328機から50メートル以内をドローンが飛行。上空2800フィート。


同上

まとめ
ドローン事故の事例から予防策を考える

この記事でご紹介したドローン事故の事例はオペレーターの無謀なフライトが原因です。賢明な『ビバ! ドローン』読者の皆様であれば、このようなフライトはしないと思いますが、実際の事例を通じて「これは絶対にダメ」ということを再確認いただけたと思います。また、まわりにこれからドローン飛行にチャレンジしてみようという人や始めたばかりの人がいたら、ぜひ、「こういう飛ばし方はくれぐれもしてはいけませんよ」と共有していだければ幸いです。

重大事故を防ぐために、まず知るべきこと

過去の例を見てみると、重大な事故として報道されているケースは飛行機などとの接触や接近によるものがほとんどです。違法性を理解してこのような飛行をするのはもってのほかですが、うっかりミスでも飛行場周辺や滑走路への進入ルートに迷い込んでしまうことがないようにしなければなりません。予防策として、国土地理院が提供する「空港などの周辺空域」という地図(下記リンク参照)がありますので、それをチェックして禁止エリアにはくれぐれも迷い込まないようにしましょう。

地理院地図

また、仙台、羽田、伊丹、福岡空港では、周辺におけるドローンの飛行高度などの制限について、インターネットで調査できるシステムを提供しているので、こちらも併せて確認するようにしましょう。

仙台空港:高さ制限回答システム
羽田空港:高さ制限回答システム
伊丹空港:高さ制限回答システム
福岡空港:高さ制限回答システム

日本国内でのドローン利用に際して守るべきルールをまとめた記事もありますので、ぜひ、ご覧ください。

なお、この記事では、ドローンに関するネガティブな事例ばかりを書いてしまいましたが、正しく活用されたドローンは社会の役に立つものであることは間違いありません。以下の記事では、ルワンダで人命を救うために活躍するドローンのストーリーが紹介されているので、ぜひ、チェックしてみてください。

ルワンダの道路は、その大半が舗装されておらず、トラックやオートバイでの荷物の運搬が難しく、雨期ともなれば道路が冠水してしまうほどです。病院などの冷蔵設備が十分でないために、温度管理の必要な血液製剤の管理ができず、出産後の妊婦が輸血を受けられずに命を落とすという状況が続いてきました。コールドチェーンの問題です。それを知ったケラーたちはルワンダ政府と組み、16年10月から世界初の国営救急ドローンサービスを始めました。ルワンダ国内の21拠点に対して救急支援物資を届けることにしたのです。


「命」を運ぶドローンの進化【孫泰蔵】 :ダイヤモンド・オンライン

この記事に掲載した事例は、車で例えるなら「危険運転をしていて、交通事故を起こした」というような状況のものも含まれており、そもそも無茶をしなければトラブルが起こる可能性はグッと下がるとも言えます。不要な利用により、ドローンのイメージが悪化するのは、なんとも残念なこと。過度に「危険な物」と認識されかねませんが、国内での死亡事故はなく、怪我人が出る事故も非常みまれであることは事実です。

 » ドローン事故、各地で相次ぐ けが人はまれ:日本経済新聞

もちろん、重量のあるものが空中にある以上、一定以上のリスクが存在することは間違いありませんが、過度の規制で社会にとって、ポジティブなインパクトを与えられる可能性にあふれたドローンが「悪者(物)」にされてしまうのはsy化会いにとっての損失です。そのポテンシャルが事故や事件で損なわれてしまわないよう、ドローン飛行はルールとマナーを守って、楽しく安全に行いましょう。


【免責・注意】
※ 本ページは記事作成時点の情報をもとに作成しています。
※ 本サイトに掲載された情報を利用したことによる損害、損失などについてはいかなる場合も責任を負いかねます。
※ 本記事に使用している画像は、商用利用可・帰属表示不要のフォトストックサービスから取得しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

Twitter・RSSリーダーで更新情報を受け取る